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肺気腫・慢性閉塞性肺疾患(COPD)

どのような病気か

肺気腫とは、主にタバコの煙などの有害物質を長期に吸入することで、「肺の組織が壊れた状態」のことです。肺気腫はゆっくりと進行していき、一度壊れた肺の組織が元に戻ることはありません。

また、慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)は、同様にタバコの煙などを吸入することで、不可逆性の気流制限(症状としてスムーズに息を吐きにくくなる)を来たす病気です。肺気腫が病理学的・放射線学的に診断するのに対して、COPDは呼吸機能検査で診断します。

肺気腫・COPDの主な症状は、慢性の咳や痰、動いた時(特に階段や坂道)の息切れです。

どのように診断を行うか

必要な検査

胸部レントゲン・CT

 肺の破壊に伴って、肺は膨張します。(過膨張)

 

CTでは、肺の中は肺の中が壊れて気腫の部分が黒く写ります。

提示のCTでは左気胸を認めますが、肺には広範な気腫(と右の肺尖部に陳旧性炎症性変化)とがみられ、正常な肺構造が残り僅かとなっています。

呼吸機能検査

最大限の力で息を吐きだした空気の量(努力性肺活量:FVC)に対する、最初の1秒間に吐き出される空気の量(1秒量:FEV1)の比を1秒率(FEV1/FVC×100 (%))といいますが、この1秒率を用いて閉塞性障害の程度を評価します。1秒率未満の場合にCOPDと診断します。

喫煙者では、非喫煙者と比較して1秒量の経年的な減少速度が速いとされています。

どのように治療を行うか

まず、喫煙している場合には禁煙が必須です。すでにCOPDを発症している方でも、禁煙することで呼吸機能低下速度や死亡率を減少させます。

薬物療法としては、気管支拡張薬を用いて、症状を軽減し、身体活動度を向上させて生活の質を高めるようにします。気管支拡張薬としては、長時間作用性吸入コリン薬やβ2刺激薬、時にテオフィリン徐放製剤の併用を行います。

やせが目立つ方には、サルコペニアへの対応が必要です。栄養療法、運動療法を含めたリハビリテーションによる介入が望ましいところです。労作時に低酸素血症を来たす様な重症の方には、在宅酸素療法の導入を検討します。

当クリニックでどのように外来通院して頂くか

息切れがある方には、背景にどのような疾患があるか、しっかりと検査・診断を行います。

COPDと診断した方には禁煙を遂行して頂き、症状に応じて治療介入を行います。

特に感冒や大気汚染物質の吸入により呼吸器症状が急激に悪化することがあります。これをCOPD増悪といいますが、短期間のステロイド治療や抗生剤の併用を検討します。定期的なインフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスやプレベナー)接種により増悪のリスクを減らすようにします。

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